タイの定番屋台めし、ガパオライス(パッガパオムー)。すりつぶしたにんにくと唐辛子で豚ひき肉を強火で炒め、ナンプラーとオイスターソースで味付け、仕上げにホーリーバジルをたっぷり。ジャスミンライスに縁がカリカリの目玉焼きをのせて20分で完成です。
ガパオライス(ผัดกะเพราหมู、パッガパオムー)は、豚ひき肉をにんにく、プリッキーヌ(タイの小さな唐辛子)、ホーリーバジル(ガパオ)と一緒に炒め、ジャスミンライスにのせて、縁がカリカリで黄身が半熟の目玉焼き「カイダーオ」を添えたタイの定番料理です。タイの人に「迷ったら何を頼む?」と聞けば、たいていこれが答え。速くて辛くて旨みが濃く、涼しくなってきた夜に20分で夕食を仕上げたいとき、体を温めたいときにぴったりです。
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バンコクの屋台の味に近づけるポイントは3つ。にんにくと唐辛子は包丁で刻まず、すり鉢やクロックでつぶすこと。細胞がつぶれて香りがぐんと立ち、ペーストがひき肉によくからみます。ひき肉は脂の入ったものを使い、強火で手早く炒めて縁を香ばしく焼きつけること。そしてホーリーバジルは火を止めてから加えること。こしょうとクローブのような独特の香りが飛ばずに残ります。目玉焼きは省かないでください。半熟の黄身がソースになって皿全体をまとめてくれます。
材料
- 豚ひき肉 300g(脂身2割程度のものがおすすめ)
- にんにく 5片(皮をむく)
- 生の小さな唐辛子(プリッキーヌ) 4〜6本(へたを取る、辛さ控えめなら減らす)
- ホーリーバジル(ガパオ)の葉 30g(軸から外してゆるく1カップ半ほど)
- ナンプラー 大さじ1と1/2
- オイスターソース 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- タイの黒しょうゆ(シーユーダム)または日本のたまりしょうゆ 小さじ1/2(色づけ用、省略可)
- 砂糖 小さじ1
- 水 大さじ2
- ささげ 4本またはいんげん 10本(1cm幅に切る、省略可だがタイではよく入れる)
- サラダ油 炒め用大さじ2、目玉焼き用に別途100ml
- 卵 2個
- ジャスミンライスのごはん 2人分(約400g)
- 添え用のプリックナンプラー:ナンプラー大さじ2に、輪切り唐辛子1本、ライム果汁小さじ1、薄切りにんにく1片を混ぜたもの
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作り方
- にんにくと唐辛子をすり鉢(またはクロック)で1分ほどつぶし、粗くて水気のあるペーストにします。唐辛子のかけらが少し残っていて構いません。小さいボウルにナンプラー、オイスターソース、しょうゆ、黒しょうゆ、砂糖、水を合わせておき、鍋に一度に入れられるようにします。
- まず目玉焼きを作ります。小さめの中華鍋か深めのフライパンにサラダ油100mlを入れ、中強火で表面がゆらゆらして、卵白を一滴落とすとすぐに膨らむくらい(約180℃)まで熱します。卵を1個割り入れると、激しく泡立つはずです。スプーンで熱い油を白身にかけながら1分半〜2分、縁が金色でレース状にカリカリになり、黄身はまだとろとろの状態で取り出します。キッチンペーパーを敷いた皿に取り、もう1個も同様に焼きます。
- 鍋の油を大さじ2だけ残して捨て、強火で煙が出始めるまで熱します。にんにくと唐辛子のペーストを入れ、20〜30秒、香りが立って色づき始めるまで炒めます。にんにくを焦がすと苦くなるので注意してください。
- 豚ひき肉を加え、ヘラで鍋底に押しつけて平らにします。30秒そのまま焼きつけてから崩し、最強火で3〜4分、赤い部分がなくなり、水分が飛んで、一部の縁がカリッと香ばしくなるまで炒めます。
- ささげを使う場合はここで加えて1分炒めます。合わせておいた調味料を回し入れ、1分ほど炒め合わせて、ひき肉に照りよくからみ、鍋底に少し汁が残るくらいまで煮詰めます。
- 火を止め、ホーリーバジルの葉を加えて15〜20秒、葉がしんなりして香りが立つまでさっと混ぜます。味見をして、足りなければナンプラーを少し足します。
- ジャスミンライスを2枚の皿に盛り、ごはんの片側にひき肉をのせ、それぞれにカリカリの目玉焼きをのせます。プリックナンプラーを小皿に添えて、すぐにいただきます。
コツ・ポイント
- ホーリーバジルとスイートバジルは別の植物です。ホーリーバジル(ガパオ)は葉に細かい毛があってぎざぎざしていて、こしょうとクローブのような風味。タイのスイートバジル(ホーラパー)は葉につやがあり、茎が紫で、アニスのような香りです。本場はホーリーバジルで、東南アジア食材店や一部のスーパー、通販で手に入ります。日本で手に入らないときは、スイートバジル(イタリア料理用の普通のバジルでも可)で代用してください。同量を、同じように火を止めてから加えます。香りは少し甘めになりますが、十分おいしく仕上がります。
- 代用について:豚ひき肉のかわりに鶏ひき肉や合いびき肉でも作れます。タイでは鶏もも肉を粗く刻んで使うのも定番です。ベジタリアン向けには、木綿豆腐をくずしたものや刻んだきのこを使い、ナンプラーとオイスターソースをしょうゆと精進オイスターソース(きのこソース)に置き換えてください。
- 辛さは唐辛子の本数で調整し、にんにくは減らさないでください。プリッキーヌ4本はタイ基準で中辛、2本ならほどよい辛さ、8本で屋台レベルです。プリッキーヌがなければ鷹の爪の生(または乾燥を戻したもの)2〜3本で代用できます。
- 日持ち・作り置き:炒めたひき肉は冷蔵で3日、密閉容器で冷凍なら2か月ほど保存できます。温め直すときは熱したフライパンで2〜3分炒め、仕上げに生のバジルをひとつかみ加えると香りが戻ります。目玉焼きは必ず食べる直前に焼いてください。
- 献立の組み合わせ:ジャスミンライスとプリックナンプラーは必須です。一食にまとめるなら、豆腐と春雨の澄んだスープ(トムジュート)や空心菜炒めを添え、辛さを和らげるタイのアイスティーがあれば完璧です。
栄養情報
栄養情報は目安です:1人分(ごはんと目玉焼きを含む)あたり約690kcal、たんぱく質38g、脂質37g、炭水化物52g。
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