りんご1kgにレモン、きび砂糖、シナモンをまぶし、冷たいバターで作るオートミールのクランブル生地をのせて180℃で40分。果汁がぐつぐつ煮立ち、表面がこんがり色づいたら完成です。準備20分、バニラアイスやカスタードを添えて秋のおやつに。

準備時間: 20分調理時間: 40分合計時間: 1時間人数: 6人分難易度: 簡単

アップルクランブル(アメリカではオーツ入りの生地をのせたものをアップルクリスプと呼びます)は、イギリスの家庭で最もよく作られる秋の焼き菓子で、お菓子作り初心者でもほとんど失敗しない一品です。9月に新もののりんごが出回り始めたら、甘酸っぱいりんごにレモン、きび砂糖、シナモンをまぶし、バターたっぷりのオートミール生地をのせてオーブンへ。果肉がとろりと崩れて果汁がぐつぐつ煮立ち、表面がこんがりサクサクになったら焼き上がりです。アップルパイのように生地を伸ばしたり休ませたりする必要はなく、キッチンいっぱいにシナモンと焼きりんごの香りが広がります。手を動かす時間は20分ほど。肌寒くなってきた季節にぴったりの、ほっとするデザートです。

このレシピのポイントは3つあります。1つ目はりんごの組み合わせ。グラニースミス(日本なら紅玉が同じ役割)は煮崩れしにくく酸味がしっかり、ふじは焼くとやわらかく甘くなるので、2種類を合わせると食感と味の両方に奥行きが出ます。2つ目はフィリングに加える大さじ1のコーンスターチ。りんごから出る果汁が水っぽくならず、つやのある濃厚なソースに変わります。3つ目はバターをしっかり冷やしておくこと。小さく切って指先で手早く粉とオーツにすり込むことで、平らで油っぽい層ではなく、ほろほろと崩れる砂のような粒に焼き上がります。

6人分で直径23cmの型がちょうど1台分。家族の集まりや週末のおやつにぴったりで、焼く前の状態まで作って冷蔵庫に入れておき、お客さまが来る直前にオーブンへ入れれば、40分後にはぐつぐつ音を立てたまま食卓に運べます。秋の食卓の締めくくりにこれ以上ふさわしいデザートはありません。

材料

りんごのフィリング

  • りんご 1kg(グラニースミスまたは紅玉とふじを半々、中5〜6個。皮と芯を除くと約800g)
  • レモン汁 1/2個分(約大さじ1。変色を防ぎ、酸味を引き立てます)
  • きび砂糖(またはブラウンシュガー・三温糖) 50g
  • シナモンパウダー 小さじ1と1/2
  • コーンスターチ 大さじ1(約10g。片栗粉でも可。果汁にとろみをつけます)
  • 塩 ひとつまみ

オートミールのクランブル生地

  • 薄力粉 120g(ふるわなくて大丈夫です)
  • オートミール 90g(ロールドオーツ。クイックオーツやインスタントは不可)
  • きび砂糖(またはブラウンシュガー) 100g
  • シナモンパウダー 小さじ1/2
  • 塩 小さじ1/4
  • 無塩バター 120g(1cm角に切り、使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく)

仕上げ

  • バニラアイスまたは温かいカスタードソース 適量

作り方

  1. オーブンを180℃に予熱します。直径23cmの丸型、または20×30cm・深さ5cmほどの耐熱皿の内側に薄くバターを塗っておきます。焼いている間にりんごからたくさん果汁が出るので、浅い型だとあふれます。必ず深さのある型を使ってください。
  2. りんごは皮をむいて4等分にし、芯を取って2cm角に切ります。大きさをそろえると均一にやわらかくなります。切ったものから大きめのボウルに入れ、レモン汁をかけて混ぜ、変色を防ぎます。
  3. きび砂糖50g、シナモン小さじ1と1/2、コーンスターチ、塩ひとつまみを振り入れ、手か大きなスプーンで粉気がなくなり全体に均一にまとうまで混ぜます。耐熱皿に移して平らに広げ、ボウルの底に残った汁も全部かけます。
  4. クランブル生地を作ります。別のボウルに薄力粉、オートミール、きび砂糖100g、シナモン小さじ1/2、塩を入れて混ぜ、冷たいバターを加えます。指先でバターをつまんでは粉とすり合わせる作業を約3分続けます。手の温度でバターが溶けないよう手早く。湿った粗い砂のようになり、豆粒大のバターがところどころ残る状態が目安です。フードプロセッサーで数回パルスしてもよいですが、手で作るほうが粒の大きさを調整しやすいです。
  5. 生地をひとつかみずつ手で軽く握って大きめのかたまりも作り、りんごの上に全体にまんべんなく散らします。角まで忘れずに。押しつけないでください。ふんわりのせたほうがサクサクに焼けて、食感にも変化が出ます。
  6. オーブンの中段で40〜45分焼きます。表面が濃いきつね色になり、皿のふちで果汁がとろりと煮立っていれば焼き上がり。竹串を刺すとりんごがすっと通るけれど崩れない程度です。オーブンには個体差があるので、初めて作るときは35分の時点で一度様子を見てください。30分の時点で焦げそうなら、アルミホイルをふんわりかぶせます。
  7. 焼き上がったら型ごと網の上にのせて15分ほど休ませます。焼きたてのフィリングはさらさらと流れる状態なので、この時間でとろみがついて落ち着き、すくったときに崩れません。
  8. 温かいうちに大きめのスプーンで器に取り分け、バニラアイスをひとすくいのせるか、温かいカスタードソースをたっぷりかけていただきます。熱々のクランブルと冷たいアイスの温度差が、このデザートのいちばんの魅力です。

コツ・ポイント

  • りんごは必ず2種類を合わせてください。酸味の強い品種だけだと酸っぱくて硬めに、ふじやジョナゴールドだけだととろけすぎます。1種類しかない場合は生のりんごを味見して、フィリングのきび砂糖を大さじ1増減して調整しましょう。
  • 代用・アレンジ:りんごの半量を洋なしに替えたり、ブラックベリーやクランベリー150gを加えてもおいしいです。グルテンフリーにするなら米粉とグルテンフリー表示のオートミールを使ってください。刻んだくるみやピーカンナッツ50gを生地に混ぜると香ばしさが増します。オートミールはインスタントタイプだとねっとりしてしまうので、必ずロールドオーツを。
  • より秋らしい香りにしたいなら、フィリングにナツメグ小さじ1/4かバニラエッセンス数滴を。きび砂糖を黒糖に替えると色が濃くカラメル感が強くなります。型は耐熱ガラスや陶器がおすすめで、火当たりがやさしく、そのまま食卓に出せます。金属型は火の通りが早いので5分短めに。ココット6個に分けて焼く場合は25〜30分が目安です。
  • 作り置き:焼く前の状態まで組み立ててラップをし、冷蔵で1日、または焼かずに冷凍で3ヶ月保存できます。冷凍のまま焼く場合は15分ほど長めに。クランブル生地だけを袋に入れて冷凍しておけば、どんな果物にもひとつかみのせて焼くだけで一品になります。
  • 日持ち・温め直し:残ったものはふたをして冷蔵で3日。160℃のオーブンでふたをせず15分ほど焼くと、表面がまたサクサクに戻ります。電子レンジだとしんなりしてしまいます。
  • 献立・添え物:定番はバニラアイス、温かいカスタード、ゆるく泡立てた生クリーム。紅茶やホットアップルサイダーとよく合います。翌日の残りに水切りヨーグルトをひとさじのせれば、立派な朝ごはんになります。

栄養情報

栄養情報は目安です:1人分あたり約460kcal、たんぱく質4g、脂質17g、炭水化物75g(アイスやカスタードは含みません)。

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